水曜日, 4月 15, 2009

IT小笠原流 「情報共有の意味」

大手企業では1990年代からナレッジマネジメント(知識の管理手法)に脚光を浴びせ、個人の知識を企業の力としていこうという動きがありました。その後、さまざまなデータマイニングのツールが生まれ、データ分析による新たな企業戦略立案が盛んに行われる様になりました。大手では今では当然の事となりましたが、中堅中小企業にはまだその認識が伝わっていないのが現状かと思います。
中堅中小企業の場合は、情報の共有化というと、発注先との取引継続の為に、文書化ルールを徹底するISOの取得が主の課題になっているのではないかと思います。
しかしながら、私は従業員間の連携が企業存亡に大きくかかわる中堅中小企業のほうが、個人の知識を企業の知財に変える効果がでると考えています。更に社長や古い職人しか知らない様なノウハウが正しく伝承されれば、企業継承の手段としても有効に働きます。
更に、情報共有の精神を徹底すると自社の発展のために自らの工夫やアイディアを積極的に公開したいという社員のモチベーションが向上します。情報を発信できる能力を正しく評価すれば、社内にはプラスの競争が働きます。仮に今その知恵が採用されなかったとしても、将来企業の情勢が変わったときに、そのメンバーの知恵が復活するかもしれません。経営者は部下の事をなにも知らないという上司部下間の障壁も下げることができます。上司にとってみれば、企業の為に情報発信をしている部下を正しく評価できるかどうか、その能力が問われます。かつて大企業では最終成果をあげたものだけが評価されるという人間関係を崩壊させかねない問題が多々発生しました。情報共有と社員評価の仕組みを正しく運用するならば、はじめに小さなアイディアを出したものが大いに評価され、そのアイディアを具現化したものが、更に評価される。その様なプラスエネルギーが充満した企業風土を作り上げることができると言えます。

情報共有とは企業の知財戦略、そして人財戦略そのものと言っても良いと私は考えています。
先の見えない経済状況の今日、企業力向上のカギとして中堅中小企業の皆様が、情報共有の仕組みをしっかりと取り入れられることをお勧め致します。

http://www.ogacom.jp/wp/?p=357